【就活必須】論理的思考力とは

就職活動の秘訣 

 

f:id:shippo3110:20170211123957p:plain

 
 
まず最初に、就職活動の秘訣を教えます。
それは、論理的思考力です。
もしマスターできれば、間違いなく行きたい会社に就職することができるでしょう。
 

論理的思考力はなぜ必要?

さて、この論理的思考力、それなりの大学に通っていれば、就職活動セミナーなどで見聞きすることがあると思います。
しかし、結局なんなのか曖昧なまま就職活動をするのが、普通の学生です。個人的な感覚で言えば、ここを意識できているのは10%以下ではないでしょうか。
非常にもったいない。
 
一見就職活動には関係ありませんが、これが一番大切です。
このブログを読んでくださっている方には、声を大にして伝えます。
なによりもまず論理的思考を学んでください。
 
完璧に学ぶには時間がかかります。
(正直に言いますと、地頭が良い高学歴な学生ほど、理解するのに短い時間ですみます。つまり、自分が高学歴ではないと感じる人はできるだけ早く取り組んでください)
完璧を目指すべきですが、自分なりに論理的思考とはどんなものか、誰かに説明できるレベルになればなんとかなります。
 
そして、なにより、論理的思考力は会社で必須の能力です。
入社後の研修で、ほぼ間違いなく学ぶでしょう。
そこで苦労しないために、先取りしてると考えてください。
この能力があるかどうかで、入社後の成長にも埋めがたい差ができます。
 

論理的思考力とは?

それでは早速、論理的思考力について説明します。
 
論理的思考については星の数ほど本が出ていますが、バーバラ・ミントの「考える技術・書く技術」という本がおすすめです。
きっと会社に入ってからも使えると思います。
また、だらけきった学生にとってはなかなかヘビーかもしれませんが、まずは前半部分だけでも理解するようにしましょう。
 

論理的思考力の定義

早速論理的思考力の説明に入りましょう。
論理とは、人間の認知に最もかなうように体系化された物事の捉え方とでもいえるでしょうか。
人が物事を理解するには、個人差が大きく、千差万別です。
人間はコミュニケーションする必要がありますが、自分の頭の中を人に伝えるのはなかなか難しい。
特に、複雑な事柄を人に伝えるのはとても大変です。
 
ビジネスでも、自分の考えを伝える必要があります。
このことから、論理的思考力の有用性には次の二つの点があるとわかると思います。
1、自分の頭の中を整理する
2、相手が自分の考えを理解しやすくなる
 
どうでしょうか?
就職活動に必要だと感じませんか?
「就職活動」という、なにが必要かよく分からないものを、体系立てて理解し、戦略をたて、面接という舞台で自分の良さをアピールするには必須の能力なのです。
 

 論理的に把握すること

論理的に把握するとはどういうことでしょうか?
たとえば、
「ヒト」について説明してください。
と言われたとします。
 
いろいろな説明ができますね。
言葉でコミュニケーションをとる生き物です。
ということもできると思います。
でもこれって、正しくヒトを捉えられてはいますか?
サルやゾウ、イルカなども声でコミュニケーションしていますよね。言葉の定義も曖昧ですが・・・。
例えば、二足歩行で言葉を話す生き物とすればどうでしょう?
少し近づいているような気がしますね。
でも、頭のなかはまだまだごちゃごちゃ。
 
wikipediaで調べてみると、
ヒトは、「二足歩行」「コミュニケーション能力」「総体」が特徴だそうです。(ヒト - Wikipedia

これでもイマイチわかりにくいですよね。生物学上の定義を使うことで、もっとわかりやすく伝えられます。

 

f:id:shippo3110:20170211125325p:plain

この図を見れば、ヒトがどんな立ち位置かわかりやすくないですか?

詳細に違いを述べるのであれば、それぞれのページを確認して、チンパンジーとはどんなものか、ゴリラとはどんなものかを調べて、追加で説明すればいいですね。

さて、ものごとの説明はこのようにすればよいことがわかりました。これを、ピラミッド構造と言います。ピラミッド構造を意識して認識することで、非常にわかりやすくなるんです。そのものごとを構成するものはなんなのかを意識することで、全体が見えてきます。

ピラミッド構造の考え方

ピラミッド構造をつくるには、下から積み上げていく方法と、上から広げていく方法があります。

どちらでつくるかはその状況によるでしょう。

就職活動では、グループワークを行います。

その際には、ピラミッド構造を意識して話をすすめるだけで、一般的な就活生より優位に立てます。

ちなみに、これを意識していれば、同じグループで意識できている人とできていない人の違いがわかるようになります。

 

例をあげましょう。

グループワークの課題が、

あなたたちは食品メーカーの商品企画部に所属しています。イチゴとチョコを使った新食感のお菓子を企画したところ、見事製品化することに決定しました。

今までにないお菓子なので、新しい広告を打ち出すことが必要です。あなたたちはどのような広告を考えますか?

というものだったとしましょう。

 

あなたならどのように考えますか?

  • SNSを使おうか・・・?
  • アプリを作ることも面白いかもしれない。
  • テレビで渡辺直美さんとか起用すればいいのでは?
  • いやいや、そこはハリウッドスターのトム・ハンクスを起用しよう。
  • 電車広告って手段もあるよね。
  • あえて新聞の全面広告などはどうだろう?

 

いろいろなアイデアがでてくると思います。

いわゆる、ブレインストーミングというやつですね。

ここでアイデアをたくさん出して、それを体系化して考える方法が、下からの積み上げ方法の考え方です。

どのように体系化するのかによって変わってきますが、

広告媒体で考えるのであれば、

①SNSやアプリ

②テレビCM、ラジオ

③電車広告、新聞広告

のように分けられますし、

広告を届ける相手という考えをするならば、

①はインターネットの力で、興味がありそうな人に直接とどけることも可能ですよね。

それに対し、②、③は不特定多数に行き渡るものです。 

MECE

ピラミッドを作るときに重要なのは、MECEという概念です。

「モレなく、ダブリなく」という意味です。

たとえば、先ほどの例で言えば、先に上げたものは、インターネット、テレビ/ラジオ、日常生活で目に入る広告という風にわけてみました。

これで広告はすべて網羅できているでしょうか。

商品を売り込むのであれば、不動産屋さんのように電話営業という方法もありかもしれません。また、試供品を配るという方法もありますよね。

その視点が抜けています。モレがあるので、正しい論理構造にはなっていません。

ダブリなくとはなんでしょうか。

上記の例で言えば、テレビ/ラジオと日常生活で目に入る広告という分け方は、あまり変わらないと思いませんか?

日常生活でテレビが流れていることも、ラジオを聞くこともあるでしょう。これらは全く同じとは言えませんが、同じ内容をまとめてしまっている部分があります。

もう少し考えれば、形のあるものと形のないものという風に分けられることに気がついたかもしれません。

さらに言えば、形のないものの下にインターネットとテレビ/ラジオがあるというイメージになります。

MECEを考えるのは、なれるまではなかなか難しいです。

トップダウンの考え方

そこで、上から広げていく視点も有効になってきます。

例えば、広告を出す方法はどんな手段があるか考えます。

例えば五感で感じるものに分けてみましょう。

視覚、嗅覚、触覚、味覚、聴覚があります。これが人間として感じられる基本ですので、MECEとなります。

(ちなみに、一番最初に分けるのは3つがベストなので、この例はあまりよくありません。詳しくは本を読んでみてください。)

例えば視覚でいけば、動くものと止まっているものとに分けることができます。世の中には動いているものか止まっているものしかないですよね?なので、これもMECEです。

動いているものであれば、テレビ広告やyoutubeなどが考えられます。

止まっているものであれば新聞広告や雑誌広告などが考えられます。

同じように、嗅覚や触覚なども考えていけば、いろいろなアイデアが出てきそうですね。

ただ、MECEかどうかを考える際に、見落としてしまうものがある場合も多々あります。

そんなことを避けるためにも、まずはブレインストーミングで柔軟にいろいろなアイデアを考えることも重要だったりします。

(ただ、ブレインストーミングにこだわると、その中で出たアイデアの中から論理構造を考えようとしてしまって、さらに広がらない懸念もあります・・・)

 

今回の例題では、新食感がテーマだったので、

このような分け方をしたのであれば、触覚に関わる広告をしたいところです。

個人的には、試食会を開くといった方向で考えたいですね。

お菓子の試食会っていうのはなかなかないですし、SNSで拡散してもらえるような何かのイベントを企画すれば、面白いんじゃないでしょうか。

もし私が今回のグループワークをするなら、こんな風に話を持って行って、イベント内容の検討をみんなで考えたいところです。

論理的な説明

すでに論理を意識してアイデア出しを行ったので、ワークの最後の発表では簡潔に説明できると思います。

 

私達のグループは、広告を検討するにあたって、どのようなアプローチがあるか考えたところ、五感のどこに訴えるかによって方法が分けられるのではないかと考えました。

例えば、視覚であれば、新聞広告やテレビなどの広告が考えられました。その中で、私たちは、今回の商品は新食感に強みがあることから、ぜひ触覚に訴える広告をうちだしたいと考えました。

触覚を感じてもらうには、直接お届けするしか方法がなく、例えば駅前などで配るなどの方法もありますが、やはり新しいお菓子ということもあり、新しいやり方で知ってもらいたいと考え、イベントを企画することにしました。

具体的なイベントの内容は・・・

 

という風になりますね。

ちなみに、イベントの内容を考える際も、メリット・デメリットなどを明快に説明できると尚良です。

グループワークで使えるスキルについては別の記事で書きます。

おわりに

いかがでしょうか。論理的思考力のイメージができましたか?

この記事だけで理解できたらすごいです。論理的思考って必要なんだなぁと思ってもらえるきっかけになればいいと考えています。

 

ただ、今回この記事で論理的思考について書いたのは、グループワークで必要だからという理由だけではありません。

もちろん、グループワークでも必要です。社会人になってからの重要スキルでもあります。

しかし、最も重要なのは、就職活動における戦略を考えるためなのです。

人生を決める、今後のキャリアを考える最も重要なこの時期に、考え方がわからなければ道に迷ってしまいます。

次の記事では、論理的思考から考える、就職活動の戦略について書きたいと思います。