自己分析とは

なぜ自己分析をするか

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あなたはなぜ自己分析をするのか考えたことはあるでしょうか。

自己分析とは、文字通り、自分のことを分析するんですね。

最初のきっかけは、いろいろなところで必要だと言われるからでしょう。

自己分析をすることによって、エントリーシートや面接で伝える内容を考えることができます。

また、自分の思考、趣向を改めて見返すことで、自分はどんな仕事がしたいか、どんな業界に興味があるか、どんな職種が向いてるか・・・などを考えることができます。

簡単に言えばこのような理由から、自己分析は必要なのです。

自己分析のポイント

自分を見返すために、自己分析をすると思っている人が大半かと思いますが、違います。

なぜ自己分析をするかというと、内定をもらうためです。

内定をもらうためには、自分をしっかりと売り込む必要があります。

自分のことを知らなければ、売り込むことはできません。

あなたが椅子屋さんだとして、自分の椅子がどんなものか知らなければ、どうやって売ればいいのかわからないでしょう?

自分の椅子はほかと比べて何が違うのか、ちゃんと説明する必要がありますよね。

 

つまり、自分の経験の棚卸しをするんです。

なんとなく、昔の自分のことを考えてても意味が無いんです。

戦略的に、過去の自分を振り返る必要があるのです。

このポイントを外して漠然と自己分析をしてしまうと、ただただ時間だけが過ぎていくことになります。

 

自己分析の前に

 この記事↓

就職活動の戦略を考える。普通の就活生が意識すべきたった一つのポイント - キャリアのつくりかた

で説明しましたが、意識すべきは将来性です。

あなたは自分という商品を売り込むんです。

売り込むにあたって最低限押さえておかなければならない将来性は、常に意識するようにしましょう。

もしあなたが椅子を買うとき、最低限、安定しているものを選びますよね。

安定していることがわかれば、そこからデザインであったり、重さや長さなどを考えると思います。

この、「安定している」部分に相当するのが、「将来性」なのです。

ここをうまく伝えられなければ、スタート位置に立てません。

 

自己分析の方法

自己分析の方法は、いたってシンプルです。

1.自分の過去の経験を洗い出す

2.それぞれの経験で考えたことを思い出す

これだけです。

でも、仮にも二十数年間生きてきた人が、これまでの人生を振り返るとなると、やはり非常に膨大な期間となりますね。

先に上げた「将来性」を意識しなら振り返っていきましょう。

 

過去の経験を洗い出す

王道のやり方は、自分年史を作ることです。

1995年に生まれたとして、一年ずつ、一月ずつ、思い出せる限りあげていくんです。

途方もない時間がかかりそうですね。時間がもったいないです。

ただ、時間があるのであれば、やることを推奨します。

就活とは関係なく、ここまで自分のことを冷静に振り返る機会ってあんまりないので、ここらで人生の棚卸しをしていくことは、いいことだと思います。

就活という点で洗い出しをするのであれば、「ターニングポイント」に絞って、洗い出すのがいいでしょう。

「ターニングポイント」では、大なり小なり自分で意思決定をすることとなります。

以下にだいたい考えられる例をあげていきましょう。参考にしてください。

・中学入学(受験した人もいるでしょう)

・中学校の部活選択、クラスで仲良くなった人とその方法

・部活や学校生活での喧嘩などの際の対処

・志望高校の選択、塾の選択

・受験勉強の方法、受験校の選択

・高校の部活選択

・つるんでた友達と仲良くなったきっかけ

・修学旅行でやったこと

・文化祭でやったこと

・授業、部活以外で取り組んだこと

・大学受験(大学、塾、学部などの選択)

・浪人時代の勉強方法

・大学入学

・サークル選択

・毎日の過ごし方

・バイトの選び方

・旅行

・飲み会、イベントの企画

ここにあげただけでも、思い出すのは大変ですね。

ただ、意識してほしいのは、自分で「意思決定」をしたかどうか。

これがないと、「将来性」を会社に感じてもらうことができません。

 

考えたことを思い出す

それらの経験で自分はなぜ「意思決定」をしたのですか?

そのとき、あなたは何を思っていましたか?

以下のような箱を作って考えてみましょう。

 

尊敬する先輩が行った 他にいい大学がなかった 近かった
将来の夢に近づくから 大学選び 親に勧められた
ブランドが欲しかった 面白そうなサークルがあった 自分の学力に合ってた

 

真ん中にその経験を、周囲8マスになぜそれをやったかを書いていきます。

これを、1で洗い出したすべての経験に書いてみましょう。

別々の経験でも、同じ理由で意思決定をしたことがあると思います。

どれだけ、周りに流されたかわかることでしょう。笑

でも、自分の意思決定の傾向が見えてくるかもしれません。

そうすれば、そこを自分の強みとしてPRすることを考えられます。

自己PRについては別の記事で書きます。

ちなみに、これはDMM法(Diamond Mandara Matrix)というやつのシンプルバージョンです。物事を考える際に使えるので、覚えておくと便利です。

 

なんとなく、ネガティブな理由で選んでいるように見えますね。

でも、例えば「近かった」というのはネガティブなのでしょうか?

なぜ、近かったから選んだのでしょうか?

基本的には、通学時間が短いほうがいいから選ぶんですね。

通学時間が長いと何が問題なんでしょうか?

さらに真ん中において考えてみます。

 趣味のギターを練習するために時間が必要だったのかもしれません。

海外旅行に行くためにバイトをたくさんする必要があったのかもしれません。

 

では、なぜ趣味のギターを練習したいのでしょうか。

弾けるようになってモテたいだけっていう人もいるかもしれません。

でも、基本的には練習を重ねることで、それまでできなかったことができるようになることが楽しいんじゃないでしょうか。

これは非常に重要なポイントです。

もしかしたら、大学受験で頑張った理由を考えたときに、模試で低かった点数がどんどん上がっていくからかもしれません。

これで、あなたの価値判断の基準が見えてきました。再現性もあるようです。

 

間違ってはいけないこと

自己分析の結果を、企業選びに生かさないほうがいいです。

会社選びの選択肢を狭めてしまいます。

例えば、先の例では、

「自分はできなかったことができるようになることに対して重要視しているんだ!」

「新しいことにチャレンジできる、イベント企画会社に入りたい!」

などとは思わないことです。

もちろん、自分が興味があるのであれば、受ければいいんです。

でも、できなかったことができるようになるなんて、どこの会社に入っても経験できます。

新入社員なんて、できないことだらけです。

メーカーに入れば、新商品開発という新しいことにチャレンジできるかもしれませんし、商社だって新しいビジネスを作り出すチャンスがあるかもしれません。

どんな会社であれ、やりたいと感じることはあるはずです。

(本当は、やりたくないことをやらされることばかりですが、その話は別の機会にしましょう)

ものはいいようなんです。 

 

まとめ

あくまで自己分析は、内定獲得の手段です。

自分の将来性、再現性を企業に伝えるためにやるということをを意識しながら行ってください。 

自己分析をした結果を持って、

「私は将来性を持っています。その将来性を御社でもこのように活かせるのです」

と伝えるのです。この文脈を面接官に納得してもらえれば内定です。

 自己分析は、一文目の、私は将来性を持っていることを伝えること。

会社分析は、二文目の、御社でどのように活かせるのかを伝えること。

です。

 

会社分析については、次回の記事で。